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【鳥取県初!】米子北高校ドローンサッカー部が始動!

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2023.12.14

日本ドローンサッカー連盟(JDSF)の淡路です、こんにちは。

現在、全国に拡大中の高校・大学の部活としてのドローンサッカーですが、鳥取県で初めての高校の部活「米子北高校ドローンサッカー部」が活動を開始しました。米子北高校はサッカーの強豪としても知られ、過去には2009年と2021年には高校総体で準優勝、そして2010~2013年には天皇杯にも出場しています。

同じ「サッカー」繋がりとして、ドローンサッカーでも大きく飛躍できるのか、私淡路が訪ねてきました。

 

そもそも米子北高校になぜドローンサッカー部が発足したのかというと、米子北高校の母体・学校法人 翔英学園の中ノ森寿昭理事長の

「今までのバリアフリースポーツといえば障がい者向けスポーツが多い。これでは本当の意味でのバリアフリーではない。しかしドローンサッカーは指さえ動けば誰もが同じチームメイトとして参加できる真のバリアフリー」
・「学生の就職において、『ドローン操縦』ができるというスキルは今後役立つ」
・「eスポーツはテレビゲームの要素が強いが、ドローンサッカーはリアルスポーツで戦略性も高くコミュニケーション能力を養うこともできる」

という考えのもと、【シン・文化部】という位置づけで理事長が率先して創部にあたったそうです。(ありがとうございます!)

 

 

現在、部員は男子7名、女子1名。毎週月曜日に練習を行っています。練習場は空き教室。自分たちで準備をします。

 

正式に「部」としてのスタートは2024年4月からということで、まだまだ設備が追いついておらず、空き教室での練習のときはケージがありません。これから充実させていくそうです。

 

部員の皆さん、真剣な眼差しでドローンボールを操縦しています。

 

 

ゲームキャプテンの﨏田晄叶(さこだ・こうと)選手(右)、副キャプテンの石田哲平選手(左)にお話しを伺いました。ふたりとも2年生です。

ーードローンサッカーを始めたきっかけは何ですか?

 友達から勧められたんです。やってみないか?って。「…ドローンサッカー? なんじゃそれ」って思いましたが、これは楽しそうだぞ、と。

 「ドローンサッカー」って聞いて気になっていたんです。ちょうど部活も入っていなかったし。そこで体験してみたら楽しかったので、そのまま入部しました。

 

ーー「なんじゃそれ」ですか(笑) たしかに「ドローンサッカー」と聞いてピンとくる人はまだ少ないかも。では実際プレーしてみて、ドローンサッカーのどういったところに魅力を感じますか?

 最初のうちは結構難しかったんですが、慣れれば簡単に飛ばすことができました。特に点が入るとめちゃくちゃ気持ちいいですね。

 僕は自陣のゴール前でディフェンスしているとき、相手ストライカーに体当たりして弾き飛ばすのが一番気持ちいいです。

 

ーー確かにゴールすることも相手のゴールを阻むのも気持ちいいですよね。いまは週1回、部活動をしているわけですが「こんな練習しています」、みたいなことはありますか?

  ゴールの前にスタンバっていて、相手が向かってき直前に少しだけ前に出て体当たりするような練習をよくしています。横にはじいたり。スラっと点が入るようにゴールしたらすぐに戻ってくる→またすぐゴールして戻ってくる。この反復練習をず~っとひたすら行っています。あとはフェイントをかけるような練習ですね。

 

ーー練習している成果が出せるといいですね。そして今週の日曜日、いよいよ公式戦デビューを果たしますが、いまの心境と意気込みを聞かせてください

 せめて1勝したいです。勝たないと代表(コーチ)が許してくれないので(笑)

 正直まだ勝てる気はしていないんですけど(笑)それでもまあ、1セットや2セットくらいは取りたいです。

 勝ちを目指さないと。

 1セット取ったところで安心しないようにね。

 安心したら負けるもんね。

 

口数は少ないながらも、心の中に秘める闘志が感じられる﨏田選手と石田選手。今週末のドローンサッカー公式大会「JDSF Official Cup Round 5 in KYOTO」で初めての対外試合に挑みます。

 

まずは1勝目指して頑張ってくださいね!

 

円陣の練習もバッチリです

 

 

【JDSF鳥取・島根支部も訪問しました】

この米子北高校を指導するコーチ陣はこちら。JDSF鳥取・島根支部の皆さんです。

 

鳥取・島根支部を運営するO・F・T合同会社の代表社員・小田さんにお話を伺いました。

 

ーーまずはO・F・T合同会社のことを教えてください。

 当社は2020年に設立、鳥取県米子市を中心に、営業コンサルタント、不動産管理事業を営んでいます。
2022年よりドローン関連事業を開始し、公共事業や民間工事などの空撮、太陽光発電所のドローン点検や維持管理を行っています。また、最近は子ども向け運動教室やスポーツトレーニングのマネジメント事業を始めました。

O・F・T合同会社ホームページ

 

ーー多岐にわたって事業を行っていらっしゃるんですね! ではO・F・Tさんが鳥取島根支部を設立したのはどういった経緯でしょう?

 昨年ドローンサッカーに出会い、ドローンを人々のより身近なものにでき、ドローン業界が発展することで当社の事業性も増すと思い取り組み始めました。支部設立にあたっては、ドローンサッカーを鳥取、島根エリアの地域スポーツとして定着させようというコンセプトに賛同する仲間たちが集まり、思い立ってから約2か月で支部設立に至りました。

 

ーー「思い立ってから約2か月で支部設立」って、すごい行動力ですね。具体的にはドローンサッカーを通じてどのような活動をされているのでしょうか。

 設立当初から、月2回の体験会、練習会を開催し、普及のため支部メンバーの拡大と連盟会員登録を進めているところです。同時に、今までにないバリアフリースポーツとして地元企業や自治体、学校、メディアにもPRを積極的に進めています。また、企業や地域のイベントなどにも体験ブースの出展など行っています。

体験会の様子

 

ーーなるほど、最近メディアの取材も入るなどして注目度もあがっていますね。今日、私も拝見させていただいた米子北高校を指導することになったのは?

 当社が鳥取・島根支部を設立すると同時に米子北高校にドローンサッカーを紹介したことで部活が創設されました。創部検討段階からサポートしていたため、創部当初から外部指導者として関わっています。米子北高校は全国高校サッカー常連の強豪校でもあり、「高校サッカーで日本一、ドローンサッカーでも日本一」を目指しています。そのため、当支部も積極的にサポートさせていただくことになりました。

 

ーー「高校サッカーで日本一、ドローンサッカーでも日本一」! ぜひ目指してほしいところです。では最後に今後の目標を教えてください

 ドローンサッカーは、バリアフリー、エイジフリー、ジェンダーフリーの今までにないスポーツです。鳥取島根を中心とした山陰エリアの企業や団体などでチーム拡大を進め、1年後には支部主催のミニ大会を開催したいと考えています。また、中国地区の支部が集まっての地区大会も開催できればと思っています。
ドローンサッカーを通じて山陰の人々が元気になることで地域経済が活性化し、当社も含め皆さんが幸せになることができればと考えています。

 

ーーありがとうございました!

 

 

【取材を終えて】

ドローンサッカーの普及に闘志を燃やす鳥取・島根支部と、ひたむきにドローンボールを操縦する米子北高校ドローンサッカー部のみなさん。

どちらもしっかり先を見据えて活動を行っているのが印象的でした。

 

今後のJDSF鳥取・島根支部と米子北高校ドローンサッカー部に目が離せません!