日本ドローンサッカー連盟の淡路です、こんにちは。

8月22日、23日の2日間で大分県別府市のADEドローンサッカーアリーナにてJDSF定期公式戦「JDSF Official Cup Round 2 in OITA」を開催しました。定期公式大会大分第2戦目です。

なお22日はAdvanced Class(Class40)、23日はYouth Class(Class20)です。今日は22日のAdvanced Class(Class40)のレポートです。

エントリーしたのは6チーム。直前に大阪のチーム「Tanu Rabbit」が新型コロナ感染者が発生したとのことで、5チームによるトーナメント戦を行いました。

 

 

 

【1回戦】
OECローリングドローンズ vs SDA RISE

SDA RISEは岐阜支部所属で、5月の世界選手権大会にも出場したチームです。
第1セット、開始早々にSDA RISEのストライカーがリタイア。防戦一方の戦いになりました。これが響き、続く第2セットでは修理が間に合わず4名で戦うという、数的不利な状況でもSDA RISEのストライカー・SIM選手がそのテクニックを発揮。さすが海外での試合を経験した選手です。落ち着いて第2セットを奪取しました。
第3セットでは追いつき追い越されの接戦となりましたが、同点から試合終了10秒前にOECローリングドローンズの永松選手の劇的なゴールにより、OECローリングドローンズが勝利しました。初戦からかなり内容の濃い試合となりました。そしてOECローリングドローンズにとって久しぶりの勝利です。

 

 

【2回戦】
情報科学高校ドローンサッカー部 vs DRONE SETOBARA

DRONE SETOBARAは山口支部所属のチーム。昨年Youth Classの試合に出場したことがあるのですが、今回Advanced Classに初参戦です。
1回戦はTanu Rabbit戦の予定でしたが、不戦勝で2回戦にあがってきました。
一方、情報科学高校ドローンサッカー部は実績充分。第1セット・第2セットともに19得点を挙げたうえに無失点。完封勝利を挙げました。DRONE SETOBARAは焦りからか、ドローンボールを激しくぶつけてしまい、大きく機体を損傷してしまったことが響きました。

 

【2回戦】
DRONE MOVE天草 vs OECローリングドローンズ

この大会で圧倒的な存在感を示したのが、DRONE MOVE天草のオカピー選手。開始早々4秒で先制点を挙げるなど第1セット・第2セットともに20得点以上のゴールを決めました。今大会オートバックセブンWORKSチームが欠場したことで「ナンバー1ストライカーは俺だ！」という気迫を感じました。一方OECローリングドローンズはディフェンス陣が早々にリタイアしたのがもったいなく、大変悔やまれる一戦となりました。

 

【決勝戦】
情報科学高校ドローンサッカー部 vs DRONE MOVE天草

情報科学高校のストライカー・山口選手とDRONE MOVE天草のストライカー・オカピー選手。どちらも得点力においてはほぼ互角の両チームによる決勝戦です。第1セット、情報科学高校が2点を先制もすぐさま天草が追い付き、そこから抜きつ抜かれつの大接戦。終始2点差内で試合が進み、中盤以降も点の取り合い。最後にアタマひとつ抜け出た天草が16-12で逃げ切り、15秒のPKも1失点でしのいだ天草が第1セットを先取。

第2セットも第1セット同様に手に汗握る展開。立ち上がり情報科学高校が4-0とリードするも、そこから天草も反撃。中盤に8-8となり、さらに11‐11まで拮抗した試合展開。途中、天草は1名がリタイヤし、数的不利ななか得点を重ね最終的に14‐12で接戦をものにした天草が勝利を収めました。

 

【結果】

優勝：DRONE MOVE天草

「2連覇できました。また次の大会でも連覇できるように頑張ります」

 

第2位：情報科学高校ドローンサッカー部

「常に1位を目指して仲間と切磋琢磨してきました。残念ながら2位ということで私たちは引退しますが、この結果を見た1年生2年生たちが対抗心をメラメラと燃やし、仇をとってくれると思います。今日の敗戦は残念に思うのではなくて「次の後輩たち頑張れ！」というメッセージとして残したいと思います」

 

第3位：OECローリングドローンズ

「実は昨年まで情報科学高校の学生でした。後輩たちはとても強かったです。これからもっと上手くなります」

 

総評：中﨑理事「2022年から本格的に大会を開催させていただいて、運営から見て毎回いろんなチームがそれぞれお互いを研究し、だんだんレベルが上がってきていることを実感しています。まだまだこれから新しい戦術が生まれてくるんだろうと思っています。いま強いチームも、うかうかしていたら下から這い上がってきたチームに勝てなくなったりするのがこの新スポーツ。

私たち日本ドローンサッカー連盟は、国際ドローンサッカー連盟（FIDA）とガッチリ組んで、日本のドローンサッカーにおいてワールドカップでチームを優勝させられるよう、しっかりバックアップしていきます」

 

次回のJDSF定期公式戦は8月20日（日）の京都、そして9月9日・10日の大分です。そして支部主催による認定大会が8月27日に岐阜で行われます。

それまでしっかり練習してまた素晴らしい試合が繰り広げられることを期待しています。

選手の皆さん、お疲れさまでした！