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【大会レポート】JDSF Official Cup Round 3 in KYOTO

大会レポート

2023.9.1

日本ドローンサッカー連盟の淡路です、こんにちは。

去る8月20日、京都府亀岡市のオートバックスセブンドローンサッカーアリーナでJDSF公式戦「JDSF Official Cup Round 3 in KYOTO」を開催しました。

参加したのは前回大会に引き続き、京都大会過去最多となる8チーム。

「テレビ新広島ドローンサッカーチーム(広島)」「スカイガーディアン(徳島)」「ポンポンみかん(愛媛)」の3チームは今回ドローンサッカー公式大会初参戦です。

 

試合は予選トーナメントで決勝に進んだ2チーム+敗者復活戦で1位通過したチームの3チームが総当たりの決勝リーグ戦で順位を決定する方式です。

 

試合数が多いのと、私淡路は全試合副審をしていたので、1試合1試合についてのレビューは割愛し、各チームについての印象を記したいと思います。

 

【Tanu Rabbit】
このところ星翔高校BIRD ONEと熾烈な戦いを繰り広げ、少しアタマひとつ飛び出した感のあるチーム・Tanu Rabbit。
今大会においてもこの両者がファイナルリーグ決定戦で激突しました。

Tanu Rabbitの特徴は、超攻撃的なストライカーに固い固いディフェンスががっちり噛み合った時に見せる圧倒的な強さ。ストライカーは試合開始同時にKICK OFF SHOOTを狙ってきます。そしてディフェンスは高い位置から相手の動きをドローンボールから吹き出す風のチカラを使って効果的に相手の動きを封じていました。またゲーム中に選手同士でしっかり声を掛け合うことでお互いの動きや意思の疎通がよくできたチームです。

なおファイナルリーグ決定戦では第1セット9-8、第2セット8-4と接戦を制したTanu Rabbitがファイナル進出を決めました。強い。

 

【星翔高校BIRD ONE】

一方の星翔高校BIRD ONEも安定したディフェンス力を背景に着実に得点を重ねていくチーム。また修正点があればすぐに対応できる能力もしっかり備わっており、JDSFランキングで上位につけています。

 

 

【スカイガーディアン】

今大会初参戦のスカイガーディアン。徳島支部を運営する(株)アルファに所属するチームです。
注目したのは1回戦の「ええやん!大阪」戦です。
結果から申しますと、第1セット5-6、第2セット4-7でええやん!大阪に敗れたスカイガーディアン。
しかしながら、相手は【ええやん!大阪】です。5月に行われたFIDAドローンサッカー世界選手権で銀メダルを獲得したメンバーを擁する強豪チームです。

ええやん!大阪、見た目はアレですがね、強いんです。楽しい・面白いだけでない、高い個人技を持つ選手たちの集合体です。

そんなええやん!大阪に第1セット6失点、第2セット7失点しか許さなかったスカイガーディアン。今後大きく飛躍しそうな予感がしました。この試合での差は「経験値」だけだったのではと思います。

 

【テレビ新広島ドローンサッカーチーム】

今大会初参加、広島支部を運営するテレビ新広島に所属するチームです。初戦の星翔高校BIRD ONE戦で第1セットで5点を奪う健闘を見せました。現在JDSFランキングでも上位(トーナメントランキング1位、シーズンランキング2位)のトップチームから得点を挙げるのは至難の業。ディフェンスに定評のある星翔高校BIRD ONEから5点を挙げたことで試合に敗れはしたものの、今後大きく伸びる可能性を感じさせてくれました。
課題はオフサイドの解除までに少々時間がかかったところでしょうか。これを克服すれば得点力はもっと上がると思います。

敗者復活戦では待望の1勝を挙げたテレビ新広島ドローンサッカーチーム。今後の活躍に期待です。

 

【Tanu Salmon】

5月に行われたFIDAドローンサッカー世界選手権大会にも出場したTanu Salmon。
今大会ではメンバーがひとり欠場し、急遽4人で挑んだ大会となりました。なかでも8歳のストライカー・ユウマ選手が大変頑張りました。

このところメキメキと上達しているユウマ選手、秘密はメガネにありました。これまで裸眼で試合に臨んでいたユウマ選手、メガネを着用することでドローンボールの動きがよく見え、ゴールの精度が高まったのだそうです。

まわりの機体もよく見えるようになったことで、落ち着いてドローンボールを操っている様子もみられるようになりました。もう伸びしろしかありません。

 

【ポンポンみかん】

愛媛県から初参戦のチームです。チーム名の「ポンポンみかん」は愛媛が誇る「ポンジュース」から来ているとのことです。

「ポンポンはその大きなお腹が由来ですか?」とのMCにツッコミには苦笑するしかありませんでした。

チームはまだ結成まもなく、試合で戦った全3セットで得点はわずか2点という、ほろ苦い船出となったポンポンみかんですが、もともとドローンのスキルはある選手たちです。作戦をきっちり立てて、それがハマれば大化けする可能性もあります。今後に注目です。

 

【ええやん!Cocoon】

当連盟大阪支部を運営するDRONE DSP(大阪府吹田市)のドローンサッカーアカデミーの生徒さんを中心で構成するチームです。

まだまだこれからのチーム。選手たちのやる気・モチベーションは相当高いです。今大会においては、初戦で敗退したものの敗者復活戦で見事ファイナルリーグ進出を決めました。

 

 

【試合結果】

ファイナルリーグに進出したええやん!大阪、Tanu Rabbit、ええやんCocoonによる三つ巴戦を制したのはTanu Rabbitでした。

総得点は2試合で53点。圧倒的な強さを見せつけての優勝です。

 

【優勝】Tanu Rabbit

「今回はディフェンスの練習を強化して試合に臨みました。でも危ない試合もありました。ライバルチームが増えてきたので、次回も負けないように頑張ります」

 

【第2位】
ええやん!大阪

「準優勝は嬉しいですが、自分たちが思っていた以上に得点が入らなかったので次からはもっと得点を撮りたいと思います」

 

【第3位】
ええやん!Cocoon

「3位になれたのは嬉しいですが、Tanu Rabbitさんに負けたのは悔しいです。もっと練習して次回は勝ちたいです!」

 

中﨑理事

「Youth Classは機体にパワーやスピードがない分、ち密な操縦が求められます。相手に体当たりするときも、ダイナミックに当たるのではなく繊細な当たりで自分の機体にダメージを残さないようにしつつ相手の進路を阻むという高等技術が必要です。こうした技術もどんどんハイレベルになっていっているように見受けられます。参加チームも増え、上位チームのレベルもあがっていますが下位のチームとの差は【経験・これまで得たノウハウ】だけではないかと思います。だからすべてのチームにまだまだチャンスはあります。2025年のワールドカップに出場して世界で戦えるチャンスだってまだまだありますから、これから皆さんと一緒にドローンサッカーをどんどん盛り上げていきましょう!」

 

今回も熱い闘いを見せてくれた選手の皆さん!お疲れさまでした!