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【大会レポート】JDSF Official Cup Round 3 in OITA~Advanced Class(Class40)

大会レポート

2023.9.14

日本ドローンサッカー連盟の淡路です、こんにちは。

9月9日、大分県別府市のADEドローンサッカーアリーナでJDSF公式大会「JDSF Official Cup Round 3 in OITA」のAdvanced Class(Class40)の部を開催しました。

 

参加したのは4チーム。前回欠場したオートバックスセブンWORKS TEAMは久しぶりの参戦です。

 

試合はこの4チームによる総当たりのリーグ戦です。

 

【第1試合】
OECローリングドローンズ vs Drone Move天草

第1試合に登場したDRONE MOVE天草、現在大分大会2連覇中です。勢いそのままに圧倒的な強さを見せ順調なスタートを切りました。
OECローリングドローンズは序盤でストライカー永松選手の機体のプロペラ破損で早々にリタイアしたのが響きました。
相手ストライカーのリタイアで天草は相手のフィールドプレーヤーに無理にチャージをかけることなく、自チームの機体の損傷を避け「先を見据えた」試合運びで機体にダメージを受けることなく初戦をモノにしました。

 

【第2試合】
オートバックスセブンWORKS TEAM vs 情報科学高校ドローンサッカー部

3年生3人が引退により新チームで臨んだ情報科学高校に対し、その情報科学高校からオートバックスセブンWORK TEAM入りした山口選手を擁するオートバックスセブンWORKS TEAM。選手層に厚みが増しました。
試合では情報科学高校のストライカーが墜落すると、すぐに飛び立てないように執拗にチャージをかけるオートバックスセブン。完全に試合を支配しての貫録勝ちです。一方ほろ苦い船出となった情報科学高校でしたが、この悔しさが成長のバネになります。

 

【第3試合】
情報科学高校ドローンサッカー部 vs DRONE MOVE天草

先発メンバーを大きく変えて挑んだ情報科学高校、相手ディフェンスを上手くかわしながらゴールを決めたシーンもあり、第2セットでは天草から8得点挙げるなど健闘しましたが、試合巧者のDRONE MOVE天草が1枚も2枚も上。天草が情報科学高校に快勝しました。
情報科学高校は天草のエースストライカー・オカピー選手のPKを阻止したのが収穫。次につながる敗戦です。

 

【第4試合】
OECローリングドローンズ vs オートバックスセブンWORKS TEAM

第1試合で機体にトラブルがあったOECローリングドローンズ、メンテナンスを施して挑みましたがこの試合でも問題が解消できておらず、防戦一方の試合展開に。さらに試合の終盤にはほとんどの機体が墜落した状態となりました。機体の整備はとても重要です。ポテンシャルはあるので万全の状態で試合に臨めばもっと勝てるチームです。

 

【第5試合】
OECローリングドローンズ vs 情報科学高校ドローンサッカー部

試合直前にストライカー・永松選手から田中選手に交代したOECローリングドローンズ、4名で挑んだ情報科学高校との一戦。機体のコンディションも悪い中ディフェンス陣が奮闘しましたが、やはり数的不利な状況ではなかなか難しい戦いとなりました。
一方情報科学高校は新チームで初勝利を挙げました。

 

【第6試合】
DRONE MOVE天草 vs オートバックスセブンWORKS TEAM

ここまでお互いに2勝。勝った方が優勝という大一番が、この日の最終第6試合に待っていました。オートバックスセブンとDRONE MOVE天草、2大会ぶりの対戦です。直近では天草が2連勝中。オートバックスセブンとしても対天草戦3連敗は阻止したいところ。2勝同士の一戦とあってこの日初めてファイナルセットまでもつれる接戦となりました。

第1セット、それまでリードしていたオートバックスセブンでしたが残り1分で天草が10-10に追いつき、その勢いで得点を重ね15-12でこのセットを先取しました。
第2セット、天草のディフェンス陣がゴール前の3機が小さなトライアングルを形成しタイトに固め、守りぬいて第2セットでの逃げ切りを図りましたが、オートバックスセブンの激しいチャージで切り崩され、13-8でオートバックスセブンがセットを取り返しました。激しいチャージを仕掛けたことでこの時点でオートバックスセブンはかなり機体にダメージを負っていました。

 

ファイナルセットは、終始オートバックスセブンがリード。接戦ではありましたがオートバックスセブンが1度も得点でリードされることなく13-11で天草を振り切り、セットカウント2-1で勝利を飾りました。

 

【結果】

 

【優勝】オートバックスセブンWORKS TEAM


柳川選手「(第1セットを先取されて)手が震えました。天草のディフェンスは韓国のチームのようなフォーメーションでゴールを固めて、しかもそのフォーメーションが崩れない。ストライカーとしては、そこにとても入り込めず苦戦しました。普段、なかなかこうした緊張感やスリルを味わうことができないので、このスポーツに出会えて良かったと思います。そしてこのスポーツを通して皆さんと関係性が構築できたことが私にとって大きな財産となりました。ありがとうございました」

 

【第2位】DRONE MOVE天草

ヤマピー選手「最後にAB7に負けて悔しいですけど、次の試合では勝てるように頑張ります!」

 

【第3位】情報科学高校ドローンサッカー部

副キャプテン・なつみ選手「機体の調子が悪くて私はあまり貢献できなかったのですが、PKで天草を止められたのは良かったと思います。1年生ストライカーも何点も入れてくれたのでこれからは天草にもオートバックスセブンにも勝てるように、これから練習を頑張りたいと思います。今日は対戦ありがとうございました」

 

 

※最後に

赤松’s eye(ドローンサッカー公式MC)

ドローンサッカー創成期からずっとMCをしていただいている【ドローンサッカー公式MC】赤松大さんに今大会を赤松さん自身の視点で振り返っていただきました。参加チームすべてに感じたこと、そして注目していた新生・情報科学高校について語ってくださいました。

 

今回は全体的にディフェンス力が上がっているように感じました。はい、どのチームも圧倒的に上達しています。特にゴール前でアルファベットの「C」の文字を描くようなフォーメーションで守るディフェンスを見せたチームもありました。そして意外にもこの「ディフェンス」ですごく頑張っていたのがOECローリングドローンズじゃないですかね。かなりくたびれた(?)機体さえよくなれば、もっと上が狙えると思います。情報科学高校は新チームとして初めての試合で勝つことができましたね。新キャプテンの瑞生選手は、これまで目立たなかった存在なんですが、キャプテンになったことで「役が人をつくる」というんでしょうか。キャプテンシーが垣間見られました。

 

そして選手登録から外れた情報科学高校の3人。彼らはバッテリーの箱や工具を持って走り回るなど、チームの縁の下の力持ちとして素晴らしかったです。選手7名とこの3名の10名で試合を作ったといっても良いでしょう。

 

 

参加チームの選手の皆さん、今大会でも熱い闘いをありがとうございました!!!