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【大会レポート】2023JDSF Official Exhibition Game in サンガスタジアム

大会レポート

2023.11.8

日本ドローンサッカー連盟の淡路です、こんにちは。

11月4日、京都府亀岡市のサンガスタジアムにて「2023JDSF Official Exhibition Game in サンガスタジアム」を開催しました。

 

賞金総額は30万円。日本のドローンサッカー大会において、ここまでの高額賞金が出た大会は初めてです。

 

会場となったのは、Jリーグ・京都サンガF.C.のホームスタジアムであるサンガスタジアムの中にある「ミックスゾーン」。

試合前、選手が入場する際にホーム選手とアウェイ選手が一堂に集まる、特別な場所です。ここに特設会場を設けました。

 

会場からはピッチを見ることができます。テンション上がります↑

 

「2023JDSF Official Exhibition Game in サンガスタジアム」は、JDSFランキング上位チームを中心に8チームが参戦しました。
各チームの戦績は以下のとおりです。

 

【星翔高校BIRD ONE】(大阪)
2022年〜2023年JDSFトーナメントランキング1位、2023Official Cup Round 3 in KYOTO優勝、2023JDSF認定大会 in 岐阜優勝

【Tanu Rabbit】(兵庫)
2023年JDSFシーズンランキング1位、JDSF Official Cup Round 2、3 in KYOTO優勝、2023年世界選手権大会出場

【ええやん!大阪】(大阪)
2023年世界選手権大会銀メダル獲得、JDSF Official Cup Round 2、3 in KYOTO第2位

【拓殖大学北海道短期大学ドローンサッカー部】(北海道)
2022・2023JDSF認定大会 in 北海道2連覇

【eドローンアカデミー】(滋賀)
2023JDSF Official Cup Round 3 in KYOTO第3位

【Tanu Salmon】(兵庫)
2023年世界選手権大会出場、2023JDSF認定大会 in 岐阜第3位

【SDA RISE】(岐阜)
2023年世界選手権大会ベスト8進出

【SDA SKY】(岐阜)

SDA RISEとSDA SKYのみなさんは、お揃いのタトゥーシールをキメてきてくれました。気合い十分です。

 

国内トップクラスのチームが集った今大会、ハイレベルな戦いが大いに期待されます。

 

京都大会初参戦の拓殖大学北海道短期大学ドローンサッカー部と初顔合わせのええやん!大阪&星翔高校BIRD ONE

今大会において特筆すべきは北海道の雄・拓殖大学北海道短期大学ドローンサッカー部。北海道大会で2連覇中の大学部活チームです。京都の大会には初参加。全チーム初対戦です。どれほどの実力があるのか、注目を集めました。

 

予選トーナメント1回戦

ええやん!大阪 vs 拓殖大学北海道短期大学ドローンサッカー部

見た目はともかく(?)実力は折り紙付きの「ええやん!大阪」。世界選手権で銀メダルを獲得した時のメンバーも2人残っています。

第1セット、ゴール前上部・真ん中をガッチリと固めたディフェンス2機+相手に積極的にチャージをかけるという、とても特徴的なディフェンスを見せた拓殖大学。そのフォーメーションは大きく崩れることなく着実に得点を重ねていき、第1セット9-4、第2セット14-7で拓殖大学北海道短期大学ドローンサッカー部が見事試合巧者のええやん!大阪から勝利をもぎ取りました。

 

そして2回戦

拓殖大学北海道短期大学ドローンサッカー部 vs 星翔高校BIRD ONE

第1セット、全く点が動かないこう着状態。後半になってようやくペースを掴んだ星翔高校BIRD ONEが6-3で先取しました。

第2セットは第1セット同様、お互いのディフェンス陣の頑張りで得点が動きません。5-6で残り1秒というタイミングで星翔高校が同点に追いつき、第2セットをドローに持ち込みました。

ファイナルセットは拓殖大学のストライカーにトラブルが発生。ストライカー1機少ない状態で戦わざるを得ない状況に陥りましたが、それでもディフェンス陣が頑張りました。ファイナルセットを4-5で落とした拓殖大学北海道短期大学ドローンサッカー部ですが、
2022年〜2023年JDSFトーナメントランキング1位、2023Official Cup Round 3 in KYOTO優勝、2023JDSF認定大会 in 岐阜優勝という、今年度の実績が凄い星翔高校からセットあたり6失点以上しなかったのは大健闘といえます。その存在感を大いに示すことが出来ました。

 

前回の京都大会3位のeドローンアカデミー

このところ成長著しいeドローンアカデミー。前回の京都大会では3位。初の表彰台にあがりました。今大会ではコンパクトにまとめたディフェンスが機能し、失点が少なくなりました。よく練習し、よく研究している成果ではないかと思います。

とくにSDA RISE戦では試合開始前のバッテリー装填に手間取り、2機がそのセットに出られないハプニングに見舞われた中、試合巧者のSDA RISE相手に5失点に留めるなど、さらに成長している姿が垣間見られました。

 

エースストライカー・ゆうま選手が引っ張るTanu Salmon
試合に出るたびにテクニックに磨きがかかるTanu Salmonのエースストライカー・ゆうま選手。初戦で星翔高校BIRD ONEに敗れたものの、敗者復活トーナメントではええやん!大阪相手に11-11からのサドンデスで開始10秒でゴールを決めるなど、メンタル面でも著しい成長ぶりを見せてくれました。

 

 

チームが増えたSDA RISE・SDA SKY

岐阜支部としてドローンサッカー普及に精力的に取り組んでいるSDA RISE。岐阜支部を運営している西濃ドローンアカデミーの生徒さん中心の新しいチーム・SDA SKYが誕生しました。すでに個々のスキルは十分あります。ここからいかにフォーメーションの確立やチーム内でのコミュニケーションを磨くか。今後の戦いに期待ができます。

SDA SKY

 SDA RISE

 

強さが際立ったTanu Rabbit

今大会、これまでにない強さを見せたのがTanu Rabbitでした。予選トーナメント1回戦、SDA SKY戦では相手に第1セット17-5、第2セット25-2で撃破。このうえない上々の発進でした。

さらにSDA RISE戦では勢いそのままに第1セット・第2セットともに21-1という圧倒的な得点力。ファイナルリーグでは敗者復活戦から勝ち上がった同門・Tanu Salmon相手に第1セット22-6、第2セット23-6で勝利。天王山となったファイナルリーグでの星翔高校BIRD ONE戦でも第1セット14-0、第2セット14-9で見事、優勝を果たしました。

 

【結果】

 

 

優勝・第2位・第3位のチームにはそれぞれ賞状とトロフィー、そして賞金が贈られました。

 

 

最後に中﨑理事の総評

「ドローンサッカーで勝てるチームというのは、試合で気づいた課題をしっかりピックアップしているチームです。そしてその課題に対してどんな練習をすれば効果的で、そして次に何をすればよいのかをしっかり決めて、それを次の大会までにちゃんと準備できているチームが確実に強くなっています。毎回同じ方法では、もう日本国内では勝てないレベルになってきています。そのためにはまずは「試合に出る」「分析する」「課題を設定する」。そしてそれに合わせたトレーニングをして次の試合で活かすということ。これらが出来れば必ず上位に行けます。

2025年にはワールドカップがあります。すでに世界中の国が参加してグローバルになっています。このワールドカップで日本代表が上位に進出し優勝したいと思っていますので、ぜひ皆さんにがんばっていただきたいと思います」

 

今大会はエキシビションゲームでしたが、公式大会・認定大会と同様にお互いのテクニックと意地がぶつかり合ったハイレベルな戦いがたくさん見られました。

この試合で得られたものは何でしょうか?そして課題は見つかりましたか?

また次の大会でさらにハイレベルな戦いが繰り広げられることを期待しています。

選手の皆さん、お疲れさまでした!