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【大会レポート】JDSF Official Cup Round 4 in OITA(Advanced Class=Class40)

大会レポート

2023.11.23

日本ドローンサッカー連盟(JDSF)の淡路です、こんにちは。

11月18日、大分県別府市のDrone Soccer Arena Oita Sanctuaryでドローンサッカー定期公式大会「JDSF Official Cup Round 4 in OITA」を開催しました。この日はAdvanced Class(Class40)の部です。

 

今回参加したのは以下の3チームです。

【情報科学高校ドローンサッカー部】

【OECローリングドローンズ】

【オートバックスセブンWORKS TEAM】

 

新しい選手が続々と加入しているオートバックスセブン、前大会から加入した山口選手からさらに3名が加入しました。


左から山口選手、酒井選手、岡選手、早川選手

 

山口選手と岡選手は元・情報科学高校ドローンサッカー部。現役の情報科学高校ドローンサッカー部と試合前からバッチバチです。

 

試合はこの3チームによる総当たり戦を2ラウンド。2戦ずつ行い、総勝利数で競いました。(勝利数が並んだ場合は総得点数)

 

情報科学高校ドローンサッカー部 vs OECローリングドローンズ

息をのむ展開となったオープニングゲーム。両チームともディフェンス力が向上しており、なかなかお互いに得点が決められません。
第1戦目の第1セットは最後の30秒まで8-8のイーブンで進みましたが、情報科学高校が勝ち越し、そのまま逃げ切りました。
第2戦はアクシデントが続出。情報科学高校・OECともに第1セットを4人で戦う展開になりました。さらに第2セットは情報科学高校は2機がリタイア。3機での戦いを余儀なくされましたが、ディフェンスの2機で4失点で切り抜けました。情報科学高校は数的に圧倒的不利でも戦術を変えながらフレキシブルな戦いが出来ていました。

 

 

OECローリングドローンズ vs オートバックスセブンWORKS TEAM

新しいメンバーを多数迎えたオートバックスセブン。情報科学高校時代から高い得点力を誇るストライカー・山口選手が第1セットから爆発。
またフィールドプレーヤーの岡選手は墜落したOECのストライカー・永松選手にチャージをかけて再浮上を防ぎ、結果第1セットを無失点、第2セットは4失点に留めました。

第2試合では第1セットをオートバックスセブンが18-3で先取して迎えた第2セット、OECの機体3機の整備が間に合わずこのセットをオートバックスセブンが不戦勝となりました。JDSFの公式大会でセットが成立しなかったのは初めてのことでした。

 

情報科学高校ドローンサッカー部 vs オートバックスセブンWORKS TEAM

情報科学高校は選手を大幅に変更して臨んだオートバックスセブンとの第1戦。選手を変更しても高いレベルでの戦いができる厚い選手層があります。ただ、まだまだ新チームとして活動して数か月。相手(オートバックスセブン)ガイドの動きにつられてゴール前が空いてしまうなど課題が見られました。このあたりがしっかり修正できれば、また強い情報科学高校が戻ってきます。

第2戦の第2セット、オートバックスセブンの早川選手がドローンサッカーの試合初出場にして初めてのストライカーデビューを果たしました。
残念ながら得点をあげることができず、ほろ苦いデビューとなりましたが、いまは伸びしろしかありません。こうした経験を積み重ねて強いストライカーに育つものと思います。

 

 

【結果】

 

優勝:オートバックスセブンWORKS TEAM

早川選手「皆さんの凄いプレーを見させていただき、また自分のプレーにたくさんの反省点が出て来たので、これからもっと練習してチームにより貢献できるように頑張っていきたいと思います」

 

第2位:情報科学高校ドローンサッカー部

「私はマネージャーとして入ったので、Class40の機体を飛ばしたことはないんですが……みんなが頑張って準優勝できてよかったです」

 

第3位:OECローリングドローンズ

田中選手「OECは機体のトラブルが多かったのですが、なんとか3位に食い込めてよかったです。次回は勝利を目指して頑張ります」

 

 

講評・中﨑理事

「試合数が多かったので、新しいチャレンジがたくさん出来た大会ではなかったかと思います。それは何かというと、いろんな戦術や作戦が試せたのではのではないでしょうか。セットごとにポジションチェンジも全チームにおいて頻繁に行われていたということで、各チームの奥行きの深さ、攻撃パターンや防御パターンがどんどん積み上がっていく様が顕在化してよく見られました。各チームのレベルが上がっている証拠ですね。世界で戦う韓国でも、さっき対戦したのに今度は全く違う作戦で来た、さっきは勝てたのに今度は手も脚も出ないという状況があります。それだけ様々なパターンがないと勝てないんです。ですのでまずは各チーム必勝のカタチを作っていただいて、この大会で試していただいて、また次の戦術を進化させていっていただきたい。そして『予期できない』『予測不能なチーム』を目指していただければ、どんなチームと対戦しても対応できて勝てると思います」

 

大分でのAdvanced Class(Class40)の公式大会は残すところあと2戦。2024年1月20日(土)と3月23日(土)です。

大会カレンダーはこちら

 

参加チームが少なかったからこそ色々なことがチャレンジ出来た今大会。チーム数は少なくとも1回の大会での各チームの試合数は4試合と、いつもより多く行うことができたことから選手の皆さんの満足感(と疲労感)は十分得られたのではないかと自負しています。

選手の皆さん、お疲れさまでした!