【大会レポート】JDSF Official Cup Round 3 in KYOTO class20
大会レポート
2025.8.30
皆さんこんにちは
日本ドローンサッカー連盟の山口です
8月24日(日) 公式大会「JDSF Official Cup Round 3 in KYOTO class20」が開催されました。
今シーズン3回目となる京都大会であり、京都大会で最大エントリー数となる12チームがエントリーしました。
全18ゲームに及ぶ壮絶な優勝争いは、様々なドラマを生み出し非常に白熱した大会となりました。
参加チーム紹介
【星翔高等学校 BIRD ONE】 【星翔高等学校 BEE ONE】
【星翔高等学校 NOVA ONE】 【AUTOBACS SEVEN WORKS】
【Hiroshima Works Team】 【SDA RISE】
【misora】 【ゼルクチェルシー】
【Star Blazers】 【モノコトLab.Club】
【D-FACTORY】 【TDSC】
まずは、今大会の結果から
優勝:AUTOBACS SEVEN WORKS
全てのセットで20点以上を獲得したAUTOBACS SEVEN WORKS
全てのゲームをストレートで勝ち進み、圧倒的な力を発揮しました。
ストライカーの「カイカイ選手」と「オカピ―選手」の連携は
相手の守備を翻弄し、次々と得点を奪います。
攻守の連携とそれを可能にする高い技術力で、見事優勝に輝きました。
準優勝:星翔高等学校 NOVA ONE
1年生中心で構成された星翔高等学校 NOVA ONE
前回大会では、遂に先輩チームのBIRD ONEに勝利する快挙を成し遂げ
次の目標として大会優勝を狙います。
高い連携力と、最後まで決して諦めないハングリー精神で
見事、準優勝を手に入れました。
3位:Hiroshima Works Team
ストライカーの「タケル選手」と「フジカワ選手」のコンビプレーが輝き
交互に攻めていく波状攻撃で安定した得点力を発揮していました。
3位決定戦では強豪チーム星翔高等学校 BIRD ONEと接戦の末勝利して
価値ある3位を獲得しました。
《ここからはダイジェストで》
《1セットマッチの激戦!》
【モノコトLab.Club vs TDSC】
敗者復活戦第11ゲーム。対戦するのはモノコトLab.Club vs TDSC
敗者復活戦は1セット勝敗決定方式で、1セットのみで行われるため
通常のゲームよりも緊張感が大きく、スタートからすぐに力を発揮できるかが勝負のカギとなりそうです。
モノコトLab.Clubは今回で2回目の参加となり、落ち着いた様子で作戦会議を行っています。
一方、TDSCは今回が初参加で、少し緊張した様子ですがチームメンバーで円陣を組み
戦術ミーティングを重ね、盤石な状態を整えてゲームに臨みます。
1セットマッチ
ゲーム開始とともに、TDSCの「青空(せいあ)選手」と「ジョン選手」がキックオフシュートを狙う!
しかし、モノコトLab.Clubのフィールドプレイヤーも前回の大会の経験から素早く守備を固めています。
両チームにらみ合いの中、先に得点を決めたのは、モノコトLab.Club!
TDSCのフィールドプレイヤー「ぴーちゃん選手」・「まなちゃん選手」・「パパじろう選手」の陣形が
バラバラになった隙を見逃さずゴールを決めました。
一方で、TDSCのストライカー「青空選手」と「ジョン選手」もゴールへと詰め寄ります。
激しいシーソーゲームが続き、観客も息をするのを忘れるほどストライカーの動きに注目しています。
残り時間は1分を切り、モノコトLab.Clubが1点リードの状態!
リードを守りたい モノコトLab.Clubですが、TDSCのストライカーに火が付き
ゴールへのアプローチが激しさを増しています。
モノコトLab.Clubがリードを守り通すのか、TDSCが大逆転を見せてくれるのか…
観客全員がこの激戦から目が離せません!
ここでセット終了!
得点は10-7
モノコトLab.Clubが大きな緊張感のなか最後までリードを守り、勝利しました!
《不朽の名勝負》
【星翔高等学校 BIRD ONE VS Hiroshima Works Team】
3位決定戦第17ゲームで戦うのは、星翔高等学校 BIRD ONE と Hiroshima Works Team です。
星翔高等学校 BIRD ONEは、第二回世界大会に国家代表チームとして出場して準優勝を獲得する等
様々な伝説を作り出した、圧倒的な強さを誇るチームです。
対する Hiroshima Works Teamは、格上の相手と対峙していても
普段の様子を崩さずメンバー同士がリラックスした雰囲気で作戦を練り上げています。
このゲームを勝利したほうが3位を獲得できます。
お互いのプライドを懸けた負けられない勝負が今、始まります。
第1セット
第1セット開始直後から、両チームともに素早い機動を披露します。
星翔高等学校 BIRD ONEのストライカー「BARAM(バラム)選手」と「BIGガーデン選手」が
精度の高い波状攻撃で、次々と得点を獲得しています。
一方、Hiroshima Works Teamもストライカー「タケル選手」と「フジカワ選手」が
同時にゴールを狙ったと見せかけて、1機が急にスピードを落としタイムラグを生み出すなど
攻めるタイミングに緩急をつけ、相手の守備を惑わせています。(フェイント)
ここでセット終了!
得点は15-15
第1セットは引き分け!
これによりフルセットゲームになります!
2022年~2024年の3年連続シーズンチャンピオンの、星翔高等学校 BIRD ONEに
堂々と挑む Hiroshima Works Team 会場にいる全員が勝負の行方に注目しています。
第2セット
星翔高等学校 BIRD ONEは選手交代。
ストライカー「BARAM選手」と「マッスルメット選手」が交代。
各選手のレベルが高く、誰もがどのポジションでもこなせる
星翔高等学校 BIRD ONEならではの相手チームに戦術を読まれない高度な駆け引きを披露。
第2セット開始直後、星翔高等学校 BIRD ONEの「マッスルメット選手」が
早々にロングシュートを決めて先制しました。
順調なスタートを切った、星翔高等学校 BIRD ONEですが
一方で、Hiroshima Works Teamも第1セットで相手の弱点を分析したのか
次々と守備の隙を突き、得点を獲得しています。
再び激しいシーソーゲームに突入し、得点が入るたびに観客から拍手が上がります。
後半1分を切ったところで得点は10-8
Hiroshima Works Teamがリードしています。
このままリードを守り切ることはできるのでしょうか…
ここでセット終了!
得点は17-13
Hiroshima Works Teamが、4点差で第2セットを制して
セットカウント 1-0 で、1歩リードしました。
第3セット
Hiroshima Works Teamは総得点でリードしており引き分け以上で勝利できます。
対する、星翔高等学校 BIRD ONEは4点差以上をつけて勝利しなければ敗北となり。
4点差で勝利すると、総得点が同点となりサドンデスが行われます。
ここまでは、大きな実力差はなく、最後まで何が起こるかわかりません。
第3セット開始直後、ストライカーとフィールドプレイヤ―の激しい衝突からスタート!
お互いに譲らない一進一退の攻防戦が繰り広げられ、得点差は開きません!
観客全員がこのゲームに見入っており、得点のたびに歓声が聞こえてきます。
残り時間は1っ分に差し迫り、得点差は2点!
星翔高等学校 BIRD ONEが2点リードしています。
第2セットとは逆に追いかける側となった、Hiroshima Works Teamですが
残り時間1分で2点差は、まだまだ十分に追いつける点数です。
このまま4点差以上を付けたい星翔高等学校 BIRD ONE!
確実に勝利するためこれ以上のリードは許したくない、Hiroshima Works Team!
お互いのプライドがドローンボールに乗って激しくぶつかり合います。
ここでセット終了!
果たして勝負の行方は…
得点は14-12・・・・・・
しかし、ペナルティがあるようです。
ペナルティは星翔高等学校 BIRD ONEに2ペナルティ!
これにより得点は14-14のドロー
Hiroshima Works Team の勝利決定!
《日本チームの絆》
【日本ドローンサッカー連盟代表理事 大会組織委員長 中﨑 寛之】
今回のJDSF Ofiicial Cup Round 3 in KYOTO class20を通して、
大会ごとに、選手のレベルが上がっていることは勿論ですが
特に印象的だったことが、ワールドカップに向けて日本選手が一丸となり
ライバル同士の関係を超えた「海外に挑む仲間」として強い絆が築かれつつあることです。
現在は、ドローンサッカーは国際化が顕著であり多くの国の方々が参戦してきています。
今後益々、世界各国の選手との交流も広がっていくことと思います。
ワールドカップに参加される選手も、今回参加されない選手も一緒に
日本チームならではの強みを伸ばしながら、日本のドローンサッカーを盛り上げて
行かれることを期待しています。
選手・コーチの皆様、お疲れ様でした。